大規模調査をやる時のノウハウ@準備編

      2013/07/21

ひょんな事から、大規模調査を行うことになりました。

産業活力再生基礎調査を実施します

4月以降、結構な時間を準備に費やして来ました。その辺のノウハウを書いてみようと思います。(普通は、「それが金になるんだよ」と言われるのですが、リバネスは調査会社ではないので)

そもそもなんでコミットしているのか

墨田区は、ものづくりの町であり、昔から多くの町工場が集積した地域です。しかし、この数十年でかつては1万を超える事業者が軒を連ねていた墨田区の町工場も、高齢化や事業形態の変遷等によって今では1/3まで規模を縮小しています。

我々リバネスは、(元&現)研究者集団ですが、研究にものづくりは不可欠のものでありますが、ものづくりが出来る場所が消えてしまうと、研究領域に支障をきたすであろうということを考え、墨田区が提唱するものづくりの墨田を残していくという活動にコミットしようと決めました。

調査にコミットした結果何が起こるのか

世の中メイカーズブームとか言われて久しいですが、元祖メイカーズと言える町工場についての知見が手に入ります。何しろ3500件程度ありますから、相当な量の話しを聞き出すことが出来るでしょう。

ものづくりに関して、大きなネットワークを構築する事が出来ます。これはここに書くノウハウなんて目じゃない程の財産になるでしょう。なにか作りたい!というニーズに、すぐに答えられる様な人材が社内に生まれます。これは僕自身も含まれていますがかなり楽しみな部分です。

ものづくり系・技術系企業のニーズに答えられるリバネスになるよ

町工場とつなぐというのも大きなパワーですが、町工場を育んできた墨田区で良い場所無いかな?という様なガレージ欲しいぜ系企業の皆様への対応も可能になります。というか既になってる。自宅じゃもう限界なんだよとかそういう話があればいつでも言って下さい。いいとこ紹介できます。

ということで、今までバイオが強かったリバネスが、エンジニアリング領域に突入!という記念の年になる予定です。(僕自身工学修士だし、そっち伸ばしたい)。お楽しみに。

という訳でノウハウ行くよ

前提条件

今回の調査では、返信用封筒でアンケートに答えていただくアンケート調査と、実際に訪問してヒアリングを行う訪問調査の2点があります。

調査対象に封書で何か送る時〜

今回に関しては、角2封筒に、調査の趣旨を書いた書類とアンケート調査票及び返信用封筒を封入して送りました。

注意点は何か

捨てられてはいけない

これに尽きます。せっかく送った資料をそのまま捨てるだなんてとんでもない!まぁそれをやる方はそう思います。ただ、送りつけられた人の気持ちになって下さい。あなたが、ちょっとした企業の社長だったとしましょう。所属する行政がやるという調査に時間を割く事にメリットを感じますか?という話です。

興味無いわと思ったら捨てます。即捨てますよ。絶対捨てる。僕は捨てる。捨てるよ、間違いなく捨てる。

じゃぁどうしようかなぁ。そんな風に考えて作った封筒がコレです。

huto

STOP!捨てないで!

なんて直球なのでしょう。潔いという以外に言葉もありません。封筒の表面にコレを書くんです。

だってさ。なんかよくわからないけど調査らしいとか思ったら、「調査とかイラネーよ」と思ってる人はまぁゴミ箱に入れますよ。絶対入れる。だから、なんでもいいから、開けなくてもいい。とにかく捨てないで欲しいんだよ。というのを前面に出してみました。

こちらを墨田区の方々に見せた時は、笑いが漏れましたが、結果的には絶賛頂いております。何しろ捨てちまったぜという話しを今のところ聞いておりませんからね。(N=220)

あー、言っちゃった。凄いノウハウ言っちゃったわ〜。

そんな訳で、ものづくりに関してもリバネス

既にいろんな知見が集まっていますが、今年の秋口くらいには、物凄いことになっている予定です。

墨田区は、実はある一個の領域に特化したものづくりの町というわけではなく、いろんなものをまんべんなくやっているという特殊な地域です。いろんな話が聞けるんですよ。楽しそうでしょ?

来週から訪問調査が本格的に始まります。

あ、もし、自分も今時間あるのでJoinしたい!という人がいましたら、訪問調査員、継続的に募集しますのでお声がけ下さい。絶対楽しいから。

そんじゃーね!

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