「理科離れ」は死語になりました

   

って宣言するのが夢です。

10年前にリバネスが立ち上がった時に突如として現れた言葉が「理科離れ」でした。
リバネスを紹介する時に話をするのがこれなんですけど、当時ラボに配属されて修士みたいな人が多かったリバネスの面々には、「俺の研究おもしれーだろ!」みたいな人が多く、おおよそ理科離れとはかけ離れた世界を形成していたんですね。異常だよあれ(笑

突如現れた「理科離れ」というキーワード。当時は「いやいや、そんなわけねーだろ」みたいな感想を抱きつつも、今思えばある種便利な言葉が世間様に認知され、そこに問題があるよねという共通意識を持つことが出来たなあと、そんな事を思います。

実際、子どもたちの理科離れというところから、それって根本は親が理科離れしてるんじゃないの?という話になったりして、結局いつ頃までさかのぼれば理科離れの根っこが見えてくるんだい?という感じではあるのですが、まあ現実としてそういうのあるよね、という事になった訳です。

その後の日本はお分かりの通り、空白の10年とか20年とか、そんな事を言われながら、今の社会に至っています。

リバネスのメンバーについて

リバネスも設立から10年が経ち、社員数は44名と人数が増えました。
リバネスは5月と11月入社という仕組みになっており、この11/1にも正式に社員となったメンバーがいます。
5月と11月は、毎年色んなメンバーの所信表明を見て、皆でリバネスとは何かを考える場になっていたりします。

しっかし、変わらんなあと思うのは、やっぱサイエンスって社会的にまだまだマイノリティにあるよねって思ってるって事でしょうか。
博士号を持つ社員が6割を超えたリバネスだから尚更なんだろうなというのは納得ではありますが、皆そんな事を根底に持っているメンバーだったりします。

だからこそ出来ることがそこに

10年経ってそれなのですが、これってきっともう10年経っても入ってくる人のハートは余り変わらないんだろうなあ。

これからの伸びしろは沢山あるんですね。サイエンスで出来ることってなんだろう?というのは、マイノリティであれば沢山思いつくのだと思うし、そこにビジネス性を見出して社会を回していくのがリバネスだったりします。

まあ色んなアイデアが日々生まれ、実行されていく。このマイノリティ感ってリバネスの原動力になってるなあなんて思った。

「理科離れ」は死語になりました

この宣言って、ここまで書いた事を鑑みると、リバネスのエンジンを殺すという事にも繋がりかねないのかもしれませんね。

誰もがサイエンスを当たり前の素養として受け入れ、サイエンティフィックに話をするという事ができるという事が社会のベースになる。文系理系という区分はナンセンスだなという風潮が世間でも出てきていますが、それが更に進んだ社会だと言えます。

きっと、その時のリバネススタッフの原動力はまた別の所に行くのだろう。

科学技術の発展と地球貢献を実現する

リバネスの原点となった「理科離れ」は次の10年で死語になる。その為の活動をしているし、それは着実に大きくなっていると感じている。

じゃあ20周年を迎えたリバネスが何に根ざすのかというと、理念である「科学技術の発展と地球貢献を実現する」というぼやーんとしていて、でかーい話になるのだろうと思います。

サイエンスはネタが尽きません。人類の文明を見ればまあ500年くらいは尽きないんじゃないかなあ(わからないけど)

このサイエンスをより発展させ、地球貢献を実現するという何をしたらいいかまだわからないようなベクトルにきっと足を踏み入れている。それが20周年のリバネスの立つ所なのかなあなんて、新入社員の話を見ていて思うのでした。

ちなみに

最近ボクの中で一つヒット打てたかなという企画が「おもろふしぎラボ」です。

中高生向け、研究者向けの仕事に強いリバネスは、幼児〜小学生という範囲には影響力があまり無かったなあという印象があります。少なくとも中高生対象よりは圧倒的に存在感が無い。

おもろふしぎラボというのはターゲットがまさにそこです。幼児〜小学生。これって何を意味するかというと、親がついてくるんですね。

先ほども挙げましたが、「親の理科離れ」という所に何かを打ち込むことが可能になるのです。

よしもとクリエイティブ・エージェンシーさんと一緒に企画をするという、お笑い☓サイエンスという組み合わせは、サイエンスに興味がなかった人を振り向かせるには十分すぎる程の力があります。親が芸人さんを好きだからといって子どもを連れてくるという流れもありますし、逆もあります。

一緒に企画をするという事ですからもちろん芸人さんを巻き込んでサイエンスを伝えるという事になります。芸人さんも納得のサイエンスを使ったネタが出来れば、それは「おもろふしぎラボ」という枠を飛び越え、多くの人へ伝わることにもなるでしょう。

一つ、「理科離れを死語に」するための仕事になったんじゃないかななんて、思っているんです。

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