リバネスの豚肉とまい泉のとんかつと

   

福幸豚

リバネスには地域開発事業部という部署があります。地域&サイエンスで何かを生み出そうぜ!という部門で、植物工場の店舗導入をスタートしたり、沖縄で養豚事業をやったりと、他の部門とは異色のチームになっています。

今日はそんな地域開発事業部の大きな成果といえるであろうプロジェクトのお披露目会に行ってきました。

井筒まい泉さんの「甘い誘惑」という新ブランドの発表会です。

井筒まい泉株式会社 代表取締役社長 岡本 猛社長

リバネスの福幸豚は、沖縄のエコフィードを使って育てている三元豚です。柑橘類(シークワーサー等)の搾りかすが産業廃棄物になる沖縄。もったいないから豚が食べる飼料に出来ないかと言う事で、餌を開発し、それで育ててみたところ、脂肪の融点が下がるという副産物を得ました。

すっと落ちていく脂が美味しい福幸豚。そんな話をしていたのが震災前の事でした。

まい泉のとんかつに合うおいしい豚肉とはなんだろうか?という要件定義をスタートさせたものの、震災により一時頓挫していたものが、ピッタリの豚である「中ヨークシャー種」という中型の豚と、それを生産する千葉の畜産農家さんとの出会いがあり、ここに至る事になります。

まい泉では、かつサンドが有名ですが、一日に2トンものパンの耳が生まれます。かつサンドには使わないこのパンの耳は、ラスクになったりと、上手く利用しているのですが、豚の餌にするという方法で無駄をなくしています。(パンの耳は肉質を良くするみたいですよ)

そんなプロジェクトにアドバイザとして関わることが出来ました。いやほんとに凄いと思う。

今日の発表では、千葉県の方々が勢ぞろいしていたし、地域との連携事業として大きな物に育ったんじゃないかなと思います。生産量増えていくといいですね。楽しみだ。

甘い誘惑のヒレかつ

そんな訳で、当然頂いて来ました。松岡さんというトップの料理人によるとんかつ。さすがに衣のサクサク具合が抜群です。肉の前に、とんかつとして物凄く美味しい。

甘い誘惑のかつサンド

特別にかつサンドも提供して頂きましたが、これが抜群に旨い。通常営業では出せないので非売品という事で反則なんだけど、これは抜群に旨かった。

説明書きにはこうあります

まい泉 オリジナルブランド豚「甘い誘惑」は、とんかつに適した豚肉とは何かを追求して誕生しました。その特徴はきめ細かくやわらかな肉質と甘くとろける脂身の美味しさ。

ジューシーで、それでいて豚本来のコクのある旨みは、一度食べたら何度でもまた食べたくなるほどです。

とても良かったです。千葉県のブランド名では「ダイヤモンドポーク」というものに当たるとのこと。これからより良い物に育っていく事を願ってやみません。

飼料からもう一つ抜粋

・昔なつかしの味

中ヨークシャー種はイギリス原産の中型白色豚。昭和30年代ごろまでの日本の豚の約95%を閉めており、日本人にとても親しまれた美味しい豚肉でした。しかし、その後時代の流れで育成の早い大型種に押され、そのコクのある豚肉を味わうことが出来なくなってしまったのです

実際、小ヨークシャー種というものはいなくなってしまったと農水省の方が仰ってました。

・世界的に希少な品種

あの美味しい豚肉をもう一度と、養豚農家が集結して、絶滅寸前まで頭数を減らした豚を復活させました。一投ごとに純粋種肉豚証明書がつけられた、千葉中ヨークシャー種。伝説の豚と呼ばれる極めて希少性の高い豚です。

危うく絶滅するところでした。

・手間暇かけて飼育

現在主流の豚に比べて、一頭あたりの生産数が少なく、育つのにも時間がかかります。繊細な性格のため、手間ひまかけて、大切に育てています。

肥育期間が長いみたいです。それだけ出荷コストがかかりますね。

・こだわりの飼料

サツマイモを混合した飼料と、まい泉 ヒレかつサンドのパン耳を混合した飼料で育てています。パン耳の小麦、サツマイモのでんぷんは、肉に充分に吸収され、旨みと甘みを増す効果を発揮します。

美味しさの秘密です。

左から農林水産省生産局畜産部畜産部長 原田 英男様、堀江ファーム代表 堀江 光洋様、井筒まい泉株式会社代表取締役社長 岡本 猛様、そしてリバネス代表丸。

12/1からまい泉 青山本店で販売開始とのことでした。表参道に近いかたは是非ご賞味下さい。

そして、そんなアドバイザなんかもやっております。色んな人材を取り揃えておりますので、技術的な課題や、チャレンジしたいことを持った方々、一度リバネスへお問い合わせ下さい。本当に様々なバックグラウンドの人材が居ますし、社内にいなかったとしても沢山の先生方を知っています。リバネスのネットワークで解決できないことは無い。連絡お待ちしております

そして最後に、地域開発事業部で当プロジェクトを推進してきた塚田部長、本当にお疲れ様!

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