日本は既に、何もかもを生かしておく事は出来ないレベル

      2015/04/23

大阪市の橋下市長が市立幼稚園の保育料を2015年度をめどに私立幼稚園並みに値上げする意向を示したらしい(LINK)。
市立の幼稚園の保育料109,200円/年を私立平均の289,901円/年にまで上げるというのだから、それなりに反発は受けるよね。

そこで住民はどうするだろうか?

それではやっていけない人たちは、大阪市から出て行かざるをえないよね。そうやって子供が減って… いくだろうか?
一方で、値段が上がることによって私立と同じような顧客層が市立幼稚園に流れ込むかもしれない。(サービス向上があればだが)
そうなると、比較的お金持ちが集まってきやすくなるという事も、もしかしたら起こりうるのかも知れない。

個人的には、この政策については賛成だ。

今のうちにやっておくべきことだろうと思う。逆に言うと、今のうちにやっておかないと、本当にピンチになった時には身動きが取れない。それからでは何をやっても遅いのだ。今のうちにいろんな事を試し、フィードバックを得ておくべきだと思う。

日本人は今のままで行けばどんどん減っていく。どれ位の勢いで減っていくのかはここを見るとわかりやすいのでおすすめ。

2050年の人口分布

40年後にはこんな人口分布になるらしい。それにともなって税収も激減するだろう。

今のインフラを、そのままのクオリティで維持することは、出来ないだろうと思う。特に地方で顕著になるんじゃないか。

選択を迫られる日本人

この30年くらい、比較的のほほんと生きてきたんだと思うんですよね。この中からどれか選べ、という選択肢が、生活を究極に分けてしまうという所に至ったことは無いんじゃないだろうか。

でも、それもきっと増えていく。選択することが増えていくのだ。

この地域で提供できるサービスは、他の地域よりもサービスの種類が少なくならざるを得ません。住民の皆さんどうしますか?という事が起きる。そうやって住民数は推移し、提供されるサービスで生きていけない人たちは、いくら自分の土地があったとしても、そこにいるわけにはいかなくなるだろう。

それを予期し、今のうちにテストをしておく。それもものすごい勢いでやっていく。

今年、65歳以上の人口が、日本人の総人口の1/4に達したようだ。あと20年経つと1/3に達するという。

アクションを起こす事が出来る元気があるうちにやっておくべきことは、結構あるはずだ。

ややこしい問題

ただ、日本は、単純に首都圏に人口を集めて効率化すれば良いというわけにもいかないところがややこしい。地震があるからね。

何の辺に集約するのが効率的なのかは、きっとこの数年でかなり検討されるのだろう。未来の日本はどうなっていくべきなのか、そういうことも考えながら日本の未来を描いていく必要があるんだろうな。

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