常識を変えるのはいつでもテクノロジーである
2015/04/23
常時ONの時代 via masuiのブログ
masuiというのは増井俊之 さんと言って、現慶応大学教授なのだが、過去ソニーコンピュータサイエンス研究所時代にPOBoxという予測変換のインターフェースを開発した人で、すごい人がいるんだなぁと思っている人。増井俊之 (masui_sfc) on Twitter
壁のスイッチで電源ON/OFFすることにより電灯の明るさを制御するという仕組みが完全に時代遅れになっているので、
- 電源は常時ONになっている
- 様々な方法で制御を行なう
というのが常識になってくるであろう。 「部屋の入口のスイッチ」は家庭からもオフィスからも消滅し、 様々な柔軟な方法で電灯その他の電気製品を制御するのが普通になるであろう。 テープで固定された不格好なスイッチなどを見なくてすむようになってほしいものである。
元々は、hueというフルカラー且つネットワーク接続がされる電球を買ってみたというところから始まります。
ワイヤレスLED電球と表現されてる。
コンセプト動画
インターネットの登場前後で変わったのはなんだろうか。僕は当時学生だったしビジネス面で何が変わったのかは分からないが、電話とFAXが無い時代から働き方が大きく変わった事は想像に難くない。(そもそもそんな時代が想像出来ないのだが、どんな働き方をしていたのだろう。謎である)
では、FAXは?電話は?テレビは?ラジオは?飛行機は?デジカメは?3Dプリンタは?
これだけ豊かな時代になっても、イノベーションは生まれてくる。ただ、それはものすごく大掛かりなものだけが出来るというものでもないのだ。
hueは電球だ。たった一つの電球。しかし、それが常識を変える。
かつて電化製品は電源をON/OFFして使うものだった。しかし、24時間ネットワークに接続し、最適な機能を提供するには常時ONである必要がある。そして、現代の技術があれば、かつてのように大量の電力が必要という事もない。
hueで、人類は壁に設置されるスイッチから解き放たれる。(まぁ今までにも人感センサでOn/Offしてくれるものはあったが)
その先にある世界が見えるだろうか。
僕が感じたのはこういうことだ。
子供の頃に見ていた21世紀の姿は、劇的にそこに至るのではない。こうやって、少しずつ忍び寄ってくるのだ、と。
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