離職率と将来性

   

大卒若者の離職率 宿泊・飲食業で51%(NHK news)

大卒の三年以内の離職率は31%だそうな。高卒で39%。結構辞めちゃうんだね。

こういうニュースを見ると、かつては「石の上にも三年というが云々」みたいな話が多かったような気がするけど、最近はもうそんなのですら当たり前すぎて使わない表現になってるのかも。

離職率の高さは何に起因するのか

将来性があるかどうかだと思うんだよね。この世界に未来はあるのかを新社会人は敏感に感じ取っているのだと思う。危ないなぁという世界からは自然と人が離れていくんだよきっと。

なので平均より高い離職率の業界は危ない気がする。

中でも、宿泊業・飲食業で51%、教育・学習支援業で48.9%、生活関連サービス業・娯楽業で45.4%と高い値をたたき出している。

どの業界もパイが減っていく一方(まぁそれは他の業界もそうなんだけど、これらは定常的に使われるサービスなので今から需要が急増するという事は無いよね)。自社が跳ねるかどうかは宝くじよりも確率低いみたいな状況。

堅実に将来を固めたいと思っても不安が残るんじゃないかななんて思った。

一方離職率が低い業界は

電気やガスなどのライフライン産業で8.8%、次いで鉱業・採石業などで13.6%、製造業が17.6%

インフラ関係は強すぎる安定感という印象。鉱業・採石業についてはよくわからないので割愛。製造業は離職率が低いというよりは、辞めるという選択肢を持たないみたいな気もする。

一概に離職率が低いから良いよねというのも、分からないかもしれんね。

問われる人材育成への姿勢

厚生労働省は「社会に出た若者を育てていくような雇用管理ができていない企業もあるとみられ、改善が必要だ」と話しています。

これも大いにあり得る。若者を使い捨ててしまうような事業者が多い業界もあるし。そういう事業者って、教育を与えない後進国みたいなもんで、忙しく薄給だから勉強する時間も金も無いという状態で社員の選択肢を奪うみたいな構図が出来てしまう。

単純労働が基本の現場で、経営者が頭を使わない場合、利益を上げるには無知で激務に耐える人材を確保するのが定石だもの。

人を育てる事が組織の為になるという姿勢が無い会社に入ってしまった場合は、速攻逃げ出す事をおすすめしたいと思います。

 

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