入試方法の違いでなぜ退学率が違うのか。そりゃ違うよねという話

   

AO入試合格者、6人に1人が退学…読売調査 (読売新聞) - Yahoo!ニュース


興味深いニュース。

主に学ぶ意欲をみるAO(アドミッション・オフィス)入試で合格した学生のうち、6人に1人にあたる15・5%が退学していたことが、読売新聞の「大学の実力 教育力向上の取り組み」調査でわかった。
入試方法別で最も高い退学率で、一般入試の5・9%が最も低かった。入試方法別の退学率が明らかになったのは初めて。

3倍も違うんだって。なるほど。(とはいえ、OECDの平均退学率は30%程度で、圧倒的に低い)

AO入試は本来、学力試験で測れない意欲や能力を重視する試験だが、早ければ入学の半年以上前に合格が決まることなどで学習意欲を失わせているとの指摘があり、見直しを迫られる大学も出そうだ。

ここは少し違和感がある。学習意欲が損なわれたから退学するのだろうか。
学校に来なくなった人の事を考えると、人間関係がうまくいかなくなったとか、大学の外により自分の求める世界を見つけてしまったとか、バイトに埋もれていくとか…
理由はいくつかあるのだと思うのだけど、何が要因になっているのだろうか。
そもそもAO入試とはこういうものだ。

AO入試(エーオーにゅうし、アドミッションズ・オフィス入試)は、出願者自身の人物像を学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試方法である。A.O.(Admissions Office)とは「入学管理局」の意。
1990年慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(SFC2学部)が、他に先駆けて導入した。学科試験の結果で合否が決まる一般入試とは異なり、志望理由書、面接、小論文などにより出願者の個性や適性に対して多面的な評価を行い合格者を選抜する。

ちょっと違う入り口なんだよね。一般入試とは違う方法で、それなりの理由を持って入ってくる。
どちらかと言うと、一般入試よりも、アクティブで、自らの考え方が確立されている。そんな人が入ってくるルートなのではないだろうか。
アメリカの入試のようだし、こういうペーパーで選抜をしない場合は、全く違ったタイプの人間が入ってくる事によって、生徒にとって良い影響もあるのではないだろうか。
そして、そんなちょっと違った人が、普通に入試をこえてきた人たちと生活を共にするのだから、合わないという人も少なくはないのではないだろうか。
無理も無いだろう。

そんな事より、AO入試ですら、退学率が15.5%だ。諸外国と何が違うのかを今一度考え、良い所は伸ばし、ダメなところを排せば良い。
やり方が違うと、結果が違うなんてそりゃそうでしょう。
違う結果を導き出すために導入したんじゃないですか?と言いたくなるね。

おすすめ記事一覧

 - 雑感