国民皆こども時代がやってきた:総子化時代を生きる
子供といっても、内面的にとかそういう話ではなく、親が存命な人口が増えているというものです。(via 生活総研2012年11月29日PDF)
親が存命の成人子供人口が、半分を上回り、子供の平均年齢は30歳を超えました。親子の共存年数は60年を超えるようになってきたということです。
家族の形が、核家族化して久しいですが、一族化していくと書いてますね。面白いですが、実際どうでしょうか。
80を過ぎるようになってくると、介護も必要になってきます。自然と、家庭が一つになっていくという形もあるのでしょう。一方で、親子で仲が悪いというパターンもよく聞きます。誰が面倒を見るのだという話になる。そんなふうにはなりたくは無いですが、仕方がないのかもしれません。
あと15年もすると、60台ですら6%程度親が存命という事になるのだそうな。2〜40代はさほど割合に変化がありませんが、50、60代以上が増えています。その世代の親の数が多く、元気なのでしょう。いびつな時代です。
しかし、それ以下については割合があまり変化がありません。ということは世代別の人口がバランスするんですかね。その辺はこちらのサイトを見てみましょう。
バランスとは言いがたいですね。凄まじい割合で減っていきます。
この傾向はずっと変わりません。出生率が1.39。生涯未婚率は男性で35%、女性で27%にも登ります。ただでさえ子供を産まないのに、結婚すらしないのです。(日本人は未婚で子持ちという割合は2%しかなく、子供を持つものは結婚した家庭がほとんどを占めています)
今までは核家族として過ごしてきた家庭が、老齢期の親になって初めて一族化するというのは現実的でしょうか。結婚すらしないというのは、家族を持つという事にネガティブな印象があるからでしょう。重荷が増えると、そう考える。
経済的にも、親が裕福であれば良いのですが、そうじゃない場合は良い結果は生みそうにありません。
そんな未来をどう生きるのか。親が元気なうちは良いのですが、そうじゃなくなった時にどうするべきなのかは、元気なうちに親子のコンセンサスをとっておくべきなのでしょう。親子関係というものを見つめなおす必要があると思いますが、親が既に60代に入った家庭だと今更感があるので現実的じゃなさそうです。2030年にはその親も亡くなっている可能性が高いですし、現実的には自分の子どもとの関係を考えるという事になりそうですね。