老人ホームの選び方は経営者視点が欠かせない
老人ホームを最後の拠り所とする人たちにトラブルの種が見え隠れしているらしい。
老人ホームも営利企業なのであるから、サービスを受けるためにはそれなりの対価が必要になることはだれだってわかるはずだ。入居者からすれば、突然の値上げや、退去勧告が致命的な事だってわかるが、どっちもどっちなんじゃないのと思う訳で。
- 入居の条件で、しっかりと経営が回るのか
- 損益分岐点がどのあたりにあるのか
- 損益分岐点を下回った場合に、どんなことが起こりうるのか
これについては、入居前にしっかりと確認すべきだろう。
老人ホームは幼稚園や保育園とは違う。出口が無い世界だ。運営企業がコロコロ変われば、受けられるサービスは劣化していくだろう。
劣化したサービスに対して駄々をこねればうまくいく訳ではない。そうなった場合に、運営組織が倒産すれば、その施設は売却されるか、最悪引き取りてもいなくなる。自分たちで自分たちの居場所を壊してしまうことになりかねない。
こういったトラブルはきっと増えていくだろう。老人ホーム自体が増えていくのであれば。
経営が回らない様な老人ホームを選んだ時点で負けなのだ。そこは後戻りが出来ないのだと思って真剣に考える必要がある。わからないことは全て明確にしてもらう他に保証はない。
自分たちが受けられるであろうサービスのコストはどの程度のもので、しっかりそれが自分たちの支払いで賄えているのか。それを判断しなければならない。
老人ホームは営利企業だ。儲からなければ辞めざるをえない。それで割りを食うのは自分たちなのだから、経営者視点でサービスを分析し、継続的に経営が可能な状態にあるのかをしっかりと判断した上で入居する必要があろう。