「捨てる街」「残る街」問題を直視せよ
こんなブログポストが話題を呼んでいる。
100年前の人口がおよそ5000万人。戦後人口は爆発的に増え、慢性的な家不足が日本だったという。
今から90年後の日本の人口は6400万人程度と予測され、それに伴い日本という国が縮小していく。
この記事では、住宅の資産価値という面から話をしているが、私がこのブログで書いている事も同じようなものだ。
二つ目の理由は、過疎化した街へのインフラの整備や更新をし続けることはできない、ということ。
残念な事件だが、2012年12月に発生した中央自動車道「笹子トンネル天井板落下事故」はその最たる例だ。人口増加時代には無尽蔵に街が広がっていき、そこにも多くの人が住んでいたので税収などもありインフラの新設も可能だったかもしれないが、税収が期待できない過疎化したエリアのインフラをいつまでも更新し続けるというのは現実的には不可能な話である。
これは非常に重要な視点だと思う。今の日本人の生活は、強力なインフラの上に成り立っている。これを維持できる場所というのは限られてくるはずなのだ。間違いない。
では、持続可能なインフラを持つ都市とはどこなのだろうか?それは人口推計を見て考えるべきであろう。(とは言え、長期的に見れば首都圏以外は縮小せざるを得ない事がわかっているし、首都圏ですら100年後には人口縮小のフェーズに入っている)
どう生きていきたいのかを真剣に考える時代の到来
将来道有りたいのか、子供はどうするのか、老後はどうするのか。
自分が何歳の時にどうありたいのかについて真剣に考える必要があるといえる。
今までは右肩上がりだった日本だが、その再来はありえない。
田舎でゆっくり暮らしたいと今までは考えていた人も、もしかするとその地域で暮らす事が不可能になるという可能性もある。
そこに移住する事で未来が見えるのか?そんな事を真剣に考えないとならない時代がやってきている。
そしてこれは何も老後の話だけではない。自分が働いている業界はどうだろうか?将来的にも業界が拡張していくのか、衰退していくのか。そのトレンドによって人生予想以上のハードモードになる可能性もある。
「捨てる街」「残る街」問題は「捨てる産業」「残る産業」問題ともリンクするのだ。