リバネスのビジネスはスケールしないことばかりだという話
こんにちは。昨日横浜マラソンを走ってきました @geeorgeyです。実に八年ぶりのフルマラソンですが、4時間50分で完走という事で、前回の東京マラソンから40分程度短縮できました。次回狙うならサブ4なんでしょう。機会があれば頑張ります。
今日は身体が悲鳴をあげています(´・ω・`)
さて、今日はそんなマラソン前のトレーニング時になんとなく思ったことを書いています。
私自身は、元々電気電子工学科で半導体工学をやっていたりして、どうやって効率化していくのか、どうやって小さくしていくのかというのが重要な領域で育ってきました。
それ故かなんなのか分かりませんが、リバネスにおいても、最適化だったり効率化だったりを考える部分に結構な時間を使っています。
個人的には労働集約型ビジネスは好きではありません。人数を投入しないとビジネスがスケールしていかないじゃないですか。なので、どうしたら労働集約型を抜け出せるだろうかを考える訳です。
ただね、先日ふと気付いた事があります。
13年前リバネスが立ち上がった時に、そこに市場はありませんでした。教育市場に、分かりやすい言葉でコミュニケーションができる理系の学生が提供する実験教室という形で参入し、やっとのことで当時のスタッフの母校で実験教室を開きました。それがスタートです。
今やってることも、基本的には変わりません。
テックプランターで行っている事も、ものづくり・生命科学・農学で課題解決にパッションを持っている人を人力で集めまくり、彼らを育成し世に放っていく。今まで培ったノウハウを使って、リバネスの人的リソースをフルに投入してやっとこ開催しています。
今までにないものを。世の中を変える力を持つ何かを。自分たちの時間を使って生み出していく。そんな事をやっています。
多分、これって爆発的にはスケールしません。ネットを使って会員数を爆発的に伸ばすとか、そういうことには向きません。何しろ重要なのは、そこにあるパッションを爆発させるために何が必要なのかを、同じようなパッションを持った我々が提供する事だったりする訳ですから。
最近、ちょこちょこ色々なブログで引用されている言葉にこんな物があります。
Ycombinatorを設立したポール・グレアム氏が「スケールしないことをしよう」と言ったと。参照:【翻訳】ポール・グレアムによる「スケールしないことをしよう」前編
ここに引っ掛けるのも、恐縮ではあるのですが、我々リバネスがやってきた事も、スケールしないことがほとんどでした。しかし、その中でビジネス的に伸びていくものがあり、最初社員が0人だったリバネスは現在、50名弱の人数になりました。
スケールしないことで、(リバネスが)スケールしている。そんな風に思います。
参加する人数に比例して、ビジネスがスケールしていきます。これって、労働集約ってことになるんですけど、元々「博士号持った人でビジネス?(笑」みたいな感じだった訳だし、社会的(経済界的)には評価をされることの無かった人たちでビジネスを推進していくことが出来るようになってきたというのは、一つリバネスが誇れる部分なのではないかなという気もしています。
労働集約型からの脱却という意味では、きっとリバネスはそういう事は狙ってしないと思います。そんな事より、関わってくれているスタッフの一人一人の持つネットワークや知識をより強いものにしていくことで、各人がしっかりとビジネスを展開できるようにするのでしょう。完全に人に依存した労働集約型ビジネスです。
まぁでもそれでもいいんじゃないでしょうか。
博士号は「足の裏の米粒」といわれます。取らないと気持ち悪いけれど、取っても食えないという意味です。
そんなとっても喰えないという価値観を変えることが出来るのであれば、リバネスの社訓である「科学技術の発展と、地球貢献を実現する」に大きく寄与できるんじゃないかなと、そう思うのです。
ーーーー以下宣伝ですが
そんな訳で、リバネスでは通年採用ですので皆さんの参加を待ちわびています。私は自分のバックグラウンドを活かしてこんなことがやりたいんだ!というパッションを持っている人、いつでもお越しください。
例年、年明けから入社面接に来る人はぶっ飛んでいて、良いパフォーマンスを出す人だったりするのです。→リバネスの採用