Salesforceの導入から20ヶ月が経った導入担当CIO視点の話
2016/12/22
前回書いてから10ヶ月も経っていた…
Salesforceの導入から11ヶ月が経った導入担当CIO視点の話
そう言えば去年はSalesforceのイベントに登壇していた。早いなぁ。
さて、弊社リバネスがSalesforceを使い始めたのが2014年の1月。土台を固めて、社員がjoinし始めたのが2014年の3月。ここから数えて20ヶ月が経ちました。昨年のイベント登壇時はまだ、Salesforce使ってから決算を迎えても無かったし、データ的に何かお話するという事が難しかったのですが、一度決算を終え、そこから半期が経ち、なんとなくこの辺が肝かなというのもわかってきたので共有を。
事業計画の達成スピードが半年早くなった
まあこれについてはSalesforceのみの影響ではないのですが、それなりの結果になったので。
2014年度(2014年5月〜2015年4月)はSalesforce導入元年という事で、僕Salesforceにつきっきりになり、その分受けられる仕事が減少し、成長スピードに悪影響を残してしまった感がありました。事業計画達成に向けての行動を取るというよりは、それを導き出すロジックを組み込む事に時間がかかってしまった。結果として数字を作るのに年度末までみっちりかかってしまうという展開に。ちょっとした不甲斐なさを感じた訳です。
しかし、2015年度については、その反省を活かし、Salesforceを活用しながらドライブしていく社内的な体制作りにも成功したことで、半期で年度目標に目処がたちました。13年目にしてやっと前倒しで計画達成に至る事が出来たのは大きかったです。
今後は後1Q程度早めて、一年先まで見通した提案を行うことでよりクオリティの高いプロジェクトに仕上げていこうと社内では意気込んでいます。
把握のスピードが上がるということ
何が良いかというのは、ここに尽きます。
適切なデータセットの定義ができていれば、あとは自動的に数字を収集してくれる。
これによってマネージャー陣が何をすべきなのかについてのみ考えれば良くなるというのが大きい。
数字合わせや、間違い探しといった、本来の業務とは関係のない部分に割く時間がなくなり、議論に集中出来るのが想像以上に大きい。頭を使える奴に、適切な情報を渡す事が出来るというのが最高なのでは。
こんな情報が欲しい、に答えられるようになるということ
とはいっても、Salesforceは学習コストが高く、特にレポート作成が難しかったりします。
内部のデータ構造を把握している必要がありますし(まあ調べられればそれで良いのですが)、それらを組み合わせて何かをやるにはどうしたらよいかについて考えなくてはなりません。
そこについては、現状僕が一番精通しているので、「アレがやりたい」対応についてはほぼ一括で受け取っていますが、これをこなすことが出来ると、それを持ってスタッフが武器として使ってくれる。
人がやらなくてもいいことは機械にやらせようという機運
社内的にはだんだんと、こうなってきているかなと。
自分たちのバリューの発揮の仕方を認識するのに良い機会でした。
リバネスは社内にプログラマがいません。システムというものとは程遠い会社でした。それが、段々と、どうやって自動化すれば良いのかについて考えるようになってきているように思います。
そんなこんなで、色々な情報を連携させたり、新しいツールを導入して手作業をなくしたりといった部分にコストを投下しつつ、より事業に集中出来る環境づくりに奔走しています。楽しい。
最後に
Salesforceの導入当初は、僕のわがまま半分みたいな感じで導入したので、ドキドキでした。何しろそれなりの導入費用・ランニングコストがかかるし、しかも一年目は結果が残せなかったし。
代表の丸は「二年は待つ」と言ってくれたので助かった。
下半期については、slackを導入して、社内コミュニケーションインフラとしての立ち位置を確立。メールは外部連絡のみに集約する事で、対外的なやり取りのレスポンスを早めるみたいな事を考えて実践中です。slack便利。
Salesforceを基盤としつつ、色々と便利なものを巻き込みながら、さらなる成長に臨みたいと思います。
続きの話:Salesforceの導入から26ヶ月が経った導入担当CIO視点の話