書評:ソーシャルメディア革命 #d21social
ディスカヴァー・トゥエンティワンさんの新書。
なんでこれを読むことになったかというと、その発売方法もソーシャルメディア革命を狙っていたから。
詳細はこちら↓
その取組は、Twitterを中心に展開され、そもそもソーシャルメディアに興味がある人達によってダウンロードされました。詳細→電子版書籍「ソーシャルメディア革命」の無料献本というビジネスモデル:【今日から20日まで】
どの程度のDLがあったのか気になるところですが、ダウンロードした人の中にも、結局紙の本買っちゃいましたというコメントがあったのが面白い。
感想等のハッシュタグはこちら→#d21social
目次
はじめに第1章 北米におけるソーシャルメディアの勃興1 ソーシャルメディアとは何か?2 広告大国アメリカで、いま何が起こっているのか?3 アメリカをソーシャルメディア先進国とする土壌4 アメリカで続々と誕生するプロブロガー5 日本で、ソーシャルメディアはどうなるか?6 続々と生み出されるソーシャルメディア・ツール第2章 ソーシャルメディア時代の新マーケティング戦略1 ソーシャルメディアとソーシャルメディア・マーケティングの違い2 アマゾン・アフィリエイトとブログマーケティング3 5年後にはグーグルを抜くとされているフェイスブックの底力4 独自のインフルエンサー指標 クラウト(Klout)の野望5 SONYの逆襲6 自分で手軽にSNSを作成 Ningの試み7 ソーシャルゲームとソーシャルメディア・マーケティング第3章 究極の村八分 孤立していく日本1 日本でソーシャルメディアが立ち上がらない10の理由2 ソーシャルメディア発展のカギを握る個性と英語3 日本の2大SNSが、いまのままでは4 ツイッターは生き残るか?5 リーダーシップのあるインフルエンサーは育つか?6 日本でソーシャルメディアが成り立つための条件第4章 ソーシャルメディア その可能性と課題1 ソーシャルメディアが変える音楽業界2 ソーシャルメディアの雄、ウィキペディアはどこへいく?3 ソーシャルメディアのROIはゼロ?4 革命はツイートされるのか?5 プロブロガーは職業として成り立つか?第5章 ソーシャルメディア革命 その近未来図1 ソーシャルメディア革命の現実2 ソーシャルメディアの未来図3 ソーシャルメディア時代を迎えるための2大キーワードおわりに
北米のプロブロガーの話にはじまり、amazon、YouTubeといった(比較的)古くからあるサービス、そしてWikileaksという世界を賑わせるソーシャルメディア、言わずと知れたTwitterや映画ソーシャル・ネットワークに表されるFacebookに到るまで、北米で始まったソーシャルメディアというものの中核を描いていく。
そもそもソーシャルメディアとはなんだろうか。
一番大事な事は、今までのメディアとソーシャルメディアで一線を画すということ。
ソーシャルメディアは、個人と個人がつながる、そういうものだ。
こんな人が本書を読んだらいいんじゃないかな
- なんだかわからないけど、新しいことにわくわく出来る人
- 日本でソーシャルメディアを使っていて、世界情勢が気になる人
- ビジネスで使えるって話を聞いたんだけど、ソーシャルメディアって何?な人
最近、仕事をしていても、ソーシャルメディアマーケティングというキーワードを聞いたりするようになった。また広告代理店か!と、思うことはしばしばなんだけど、そういう人に耳を傾けちゃうような人は入門編として是非読んだほうが良いと思う。
僕自身は、ソーシャルメディアでマーケティングをするなら、誰かに任せるより自分でやるべしと言いたい。そもそも、そんなに大きな結果を出したマーケターなんて多くはないはずだ。実績を聞いてから判断するといいと思います。(あ、話がそれた)
新しいことにわくわく出来る人は、是非読むべし。
ブログを続けるモチベーションが沸くし、世界に発信するならどうするかなぁなんて事にも想いを馳せるようになるだろうと思う。
ソーシャルメディアは革命を起こすか
一番最初に、革命がおきつつあるんだなぁと思ったのは、この記事を見た時だ。
英語圏では、マスメディアに依らず、自分をメディアとしてお金を集める一握りの人達が生まれている。この時点でもはや革命は起きつつあると思ってた。
ソーシャルメディアで一つ大事になるのは、コンテンツの拡散力だ。
面白いと思われるコンテンツが拡散していくのに一番適しているのは、現在のところ英語だろう。
英語圏のソーシャルメディアユーザの数がどの程度なのか、まとまった記事を見たことはないが、日本語圏と桁が2つくらい違うんだろうな(もっとだろうか)
革命が起きるということはどういう事かというと、影響力を持つということだ。
影響力にはお金が付いて回る。
現状の日本語圏だと、そこまで大きな経済圏がソーシャルメディアの世界で形成できているとは思えない。
じゃぁ英語なんだろうか?
ソーシャルメディアに英語は必須?
今のところ必須要件だろうが、それもそのうち解決されるのかもしれない。
先日グーグルからリリースされたGoogle Translate.
その使い勝手に痛く感動した。
自動翻訳の精度は、日本語圏のユーザ数が増えるに従いどんどん上がっていくだろう。
もう既に開発は始まっているのだろうが、きっとソーシャルメディアのインフラを提供するFacebookやTwitterは、自分が設定している言語以外の発言を自動翻訳するようになってくるだろう。
本書後半で度々出てくる「フラット」という表現がある。
きっと言語の壁は時間と共に崩壊し、本当にフラットな世界が訪れるはずだ。(ちょっと極端だが)
追記2011.2.15:やはり来たようだ
Twitter、サービスの多言語化進める「Translation Center」を開始
結局必要なのは、あなた自身の個性
今、ここにあるソーシャルメディアのインフラは、既に世界と繋がっている。