六次化人材三日目:モジュール2・3:フードコミュニケーションの考え方、進め方

   

-- (1)株式会社鶏卵肉情報センター代表取締役 杉浦嘉彦

従来のフードチェーンは、生産者の顔が見えるようなものだったが、徐々に大規模化複雑化してきている。
小売販売もグローバル化により、みえなくなってきている。

そういった中で食品事業者と消費者の意識が変化しつつある。

危機に関して、消費者は冷静になってきた。(鳥インフルや、食中毒等:なれただけじゃないか?)

低価格・安全・国産:食品への信頼性を表すパラメータ
消費者のニーズも多様化してきている。
安全に対しては感心が高い。
感心は高いが、基本的な知識はなかったりする。(やっかいだな)
安全性と経済性志向は逆のトレンドを辿る



信頼構築のメカニズム
信頼の定義と受容性
  • 相手に任せることによってひどい目にあうかもしれないが、それでも大丈夫だろうと思って任せようとするこころの状態
  • 信頼が重要なテーマなのは、信頼が損なわれるとリスク認知が高まり、社会的なコストの増加につながる可能性があるため

信頼を得るためのポイント
  • 能力認知:リスクに対処する能力があるとみなされること
  • 動機付け認知:真面目に取り組むという動機を持っているとみなされること
  • 価値類似性認知:リスクを管理する組織との主要な価値が類似していると感じられること
imgres フードコミュニケーションプロジェクト(http://www.food-communication-project.jp/ )に参加していれば、安心出来るよね。というのが目指すところだそうだ。
消費者庁:規制によって消費者の理解を得られるか?
厳しいだろう。
法律で罰する以外の方法で、消費者の安心を勝ち得ていくにはどうしたらよいかとうのがこのPJの発端。

真面目に頑張っていることが伝わらない、伝えられない、キチンと評価されていない。
そう感じたことはありませんか?

農家←→バイヤー
 農家はバイヤーの聞きたいことが分かっていない

農家←→監査
 質問の意味がわからず、うまくこたえられない

悩みはいっぱいあるが、それを解決するためのツールがなかった。

農家・バイヤー・等々
フードチェーンに関わる人達が同じ方向を向いて品質向上を実践するための枠組みがFCP。

ツール「ベーシック16」
    • 自らの業務を振り返り、事業者同士、そして消費者との信頼を築くためのツール
    • 共同の着眼点の大項目をもとに構成

FCP展示会・商談会シート
FCPに参加する事業者の皆さんと、商談会シートを作成している
地域活性という処に入ってますね:展示会・商談会シート(PDF/約101KB)

お互いの共通言語をつくろうということで、フレームワークを作ったという話。
ワークショップでは、各自が持っている商品についてデータシートを作り、二人組になってアピール側、バイヤー側でプレゼン合戦をするという取り組みを行った。

シートについては、端的にまとまっていて、知ってる人ならどこをどうやってみれば一目瞭然というのはありだと思う。

ポイントとしては、そのモノ自身を売るに加えて、背後のストーリーもシートに載っけていく事が重要であると言うことだろう。

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