六次化人材4日目:モジュール1:食料・食品のマーケティングの基礎知識と着眼点

   

-- (2) ま~るかめ農園 園長 亀田 泰志

現実の農家の立場からの話。
どんなチャレンジをしているのか。実践の話。

中小企業診断士
実際に農業やっている方。農園団団長。
2年前に農家になる。認定農業者「小さな一番戦略」で四人の仲間と営農中。

農業を軸として地域のために何が出来るのか。

農家になるときは面接があるらしい(知らなかった)。

小さな一番戦略
・作付茄子の品種数佐野で一番!
 千両二号、あのみのり、式部カプリス、泉州水なす、太刀みどり、満寿美(ますみ)
・ニラの作付面積が差ので一番!
 宇都宮、佐野ラーメンみたいなところで、ニラ・にんにくを作った。
 にんにくは、収穫後乾燥。その後根っこを取るところが大変すぎる。←機械化出来ないのかな。
 国産で安価なにんにくへのニーズはある。
 国産の剥きにんにくは殆ど無い。←チャンスじゃないかと感じた。
 昨今、障害者向けの仕事が減っているという話を聞き、協力を求めた。
 大量ロットは個人では対応不可能。→JAに協力を求めた。
 佐野のJA(かな)は柔軟なようです。
・農業イベントの楽しさが栃木で一番!
 じゃがいもを掘っていもフライを作ろう
 B級グルメをA級グルメにしよう!というキャッチフレーズで開催。
 →結果としてはB級のままだったけど楽しんでもらえた


JAは収穫後支払い。ただし、高い。(土等、色々な資材を買うときにね)

JAじゃない資材屋さんを当たると、値段が結構違う。
ただし、現金払いだ。
どうする?

イベント参加費などで、収入があると、非常に資金繰りが良くなる。これは新しい発見だった。

農業の基礎知識
  • 農業の多様性
  • 農家は弱者か?
  • 高齢化は問題か?
  • 担い手不足は問題か?
  • 農地は余っているのか?
米:700%
にんにく、なすの関税:5%
こんにゃく芋:1700%
TPPにより、0%になって打撃を受けるもの、そうじゃないものがあるだろう。

米作りの特徴
耕作機械が高い。トラクター・コンバイン・苗箱づくり・コンバイン・もみすり機等々
新規就農で米はものすごく難しい。
なんでできたか?
親戚がやっていたが、息子の代になってやめた。それを借りている。奇跡だ。

ハウス農家が一番困ってることは何か
燃料代
ハウスが厳しくなっている。
トチオトメも、値段が下がってきている。厳しい状況。
ヒートポンプを入れて、排出権取引をしている農家がではじめているらしい。

農家は弱者か?
若手農家は、どんどん新しいことをやろうという気概に溢れている。

高齢化は問題か?
問題ではある。
新規就農の若手の場合、土地が集まりやすかったりする。(逆に、つきあい上断れないとかもある)
点々としているので大変なようだ。トラクターで30分の距離って、かなり遠いよね。
うまく集約できないんだろうか。現場感としては厳しいと感じている。
借りる条件は?
ただの場合もあるし、固定資産税負担の場合もある。
一番困るのは「気持ちでいいから」←たしかに(笑)
価格は参考価格というのがあるようだ。

中古農業機械や土地のマッチングシステムって無いのかな
放棄する人たちが高齢化してるから、Webだと難しいよねやっぱ。
今の若手へと代替わりしたときに世界が変わってくるかもしれない。

担い手不足は問題か?
39歳以下の農家は3%を程度。徐々に増えてはいるが…
これは問題だ。

農地は余っているのか?
現場感としては余ってないと思う。
つまり、良い農地は余っていない。
土地改良した農地とかは、昔あった川の情報などそこにいる人じゃないとわからなかったりするので、苦労も多いとか。
営農理念→なぜ、何のために農業をやるのか

堆肥の値段は地域によって全然違う
酪農が活性している地域なら、安い。地域格差がある。
ここをチャンスに起業している方もいる。

農家もいろんなところに視察に行ったりする。
場所によって全然作り方も違うし、品種も違う。
how to 農業情報ってうまくシェアできないんだろうか。
農業新聞とかの拡張みたいな感じが良いのか。
実際話を聞かなければ、見なければわからない、ではハードル高いし効率も悪いよなぁ。
農業ベストプラクティスみたいなもの。
あれだ、クックパッドとかnanapiの農業版みたいなの。
生産者がアップするのがハードル高いってのがクックパッドとの違いなのかなぁ。
どんどん農業者同士で農業を効率化し、付加価値の高い作物をみんなで作れば良いんだけど。難しい?
今は雑誌や新聞がになっている所に、限定された人の情報発信でなく、すべての農家のアイデアが集積するような。

農協は三日後に資金化出来るが、価格決定権がない
独自の販売ルートを作るのは重要。

面白い種は老舗の種苗店のほうがあったりする。

品質が高ければ売れるのか?
どうだろう。消費者視点になっているか?
こだわったから売れるという事では必ずしも無い。

消費行動の際には、比較して購買することが多い
やっぱり高級な物ではなく、安価なものに目が行きがちじゃないか?
スーパーで並べられてしまってはダメ。

高い、こだわった
じゃぁそれをどこで、どんな人に、どういうシーンで食べてもらいたいかを考えて販売する。
利用シーンを提案してあげる。
そこでの競合はなんなのか?それを考え、パッケージを工夫したり、売り方を考える事で販売につながる。つまり、付加価値を感じてもらえる人に対して、きちんとメッセージを投げようということ。

おすすめ記事一覧

 - 六次化人材プロジェクト