デジタルハリウッド大学院で学んだ事で一番役に立っていること

   

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ピスチャー株式会社の水野くん(@yusukemizuno )に下記のイベントに誘われて、ホームページを見ていたら懐かしくなったので書いてみる。

日本のIT教育についてちょっと考えてみよう
 
Life is Tech!発起会のご案内(参加します!興味のある方、是非現地でお会いしましょう)
協力にデジタルハリウッド大学が入ってたので。

ピスチャーさんは、ICT教育の分野で面白いことを始めています。

iPhoneアプリを高校生が作ったり、ICTの分野でリバネス的な教室をスタートさせた今後期待の企業です。 


話をデジハリに戻します。

僕は、東工大の大学院をでたあとに、デジタルハリウッド大学院に入学しています。
その当時は、第二期生の募集であり、ほぼ社会人学生で構成されていたデジハリ大学院。
授業も19時スタートと、社会人向けの構成になっている、専門職大学院っていう奴です。

修士号は取得済みだったので、進学というイメージで大学院に行った訳じゃなかったのですが、当時の同期は皆そんな感じでした。結局のところ、面白そうな仲間がいる場所でなにかやりたいという人間の坩堝だったわけです。
年齢層も、比較的高かったあの大学院で、僕はまだまだ若手に位置していました。年齢分布はかなり幅広かった。

大学院では、いわゆるデジハリ(専門学校)的な手を動かすスキルを学ぶ授業ではなく、プロデューサー業だったり、ビジネスを回していく立場になるならどうすべきかだったりと、縦割りで生み出されているデジタルコンテンツ業界を横串に見渡し、新しい世界観を作れる人材を輩出するというスタイルの授業が行われました。

まだ見ぬコンテンツの企画書を書き、アイデアと集まった人たちのスキルを120%動員し、What's New!を生み出す。 ギラギラした大人たちと一緒に過ごした一年ちょっとは、本当に刺激的だったなと思っています。(2年コースにしちゃったので、実はある程度目的を達したため卒業せずです。一年コースで一気に卒業しておけば良かったなぁ(笑)

 

そんな、熱意と勢いのある大人たちの中で、僕自身に足りていないのは、様々な経験だった訳ですが、そりゃ経験じゃ適う訳ないという同期と一緒に机を並べ、課題を乗り越えていくという経験は本当にスリリングだったなと思うわけです。

その中でも、スリリングだったものが今に一番生きています。

一番スリリングだった授業ってなんだろうと考えると
アクティブラーニング
だったかなぁ。

授業内容は何かと言うと、頭の体操って所です。
新しいアイデアを生み出すための、素地を作るような授業です。
様々なバックグラウンドで生きてきた人間を、一つの大きなフレームワークを学ばせることによって共通言語を叩き込み、その中で他の授業の効率化を図ろうという意図が、他の授業でどの程度ワークしたかは人による気がしますが、僕にとって今一番活用されているのは、ここで学んだ内容です。

なにしろ、その当時の最先端の技術ってどうなっているかとか、そんな話は時間が経てば陳腐化してしまうし、なにより忘れちゃうんだよね。

アクティブラーニングで学んだ、ブレスト術や、アイデアのつくり方の訓練、人と一緒の机を囲んだ中で何かを生み出す力というのは、そもそもの経験値が違う人達と同じ学びを得た中で、より頭を捻るにはどうしたら良いだろうかというのをリアルタイムな授業の中で、CPU(脳みそ)100%状態でくぐり抜けるという時間の中で育まれたものに違いない。
答えの無い世界で、自分の可能性を極限まで引き出すというのは、普通に研究していた時とは脳みその使い方が違い、新鮮でした。

既知×既知=新規(きちきちしんき):アクティブラーニングで出てくるキーワード
とか、懐かしいな。
全てのアイデアは、既知のものの組み合わせであるって、シンプルな話なんだけど、それを語呂合わせとかそう言うのでキーワード化して摺り込むというのは、ちゃんと残るんだってことが証明されたね。ソースは俺。 

結局、最終的に残り、活用されるのは普遍的に必要になる能力に他ならないのですが、今となってはこのスキルの上でいくつかビジネスが回っているので、授業料は安かったなと思っているところです。

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