南気仙沼駅まで行ってきた
海は森の恋人植樹祭というイベントが有り、取材で行ってきたのだが、その場所は気仙沼からちょっと行ったところにある山中なので、イベント終了後に気仙沼を目指した。
せっかくそこまで行って、被災地を見てこないというのも無いなと思ったのだが、正直荷物はイベント用装備で色々と助けになるような物資を持っていったとい訳ではない。
完全に見学状態になってしまったが、それでも見ないよりはマシだろうと思う。
南気仙沼駅。ちょっと離れたところから撮影しているのは、そっち側に行く方法がわからなかったから。このあたりはまだまだ水浸しになっている。
ガソリンタンクが流され、重油に火がついたのがこの地域の特徴。
残っている建物も、結構燃えているものが多かった。
このタンクもかなり大きなものだが、こういうモノのほうが流れるんだろうな。
瓦礫の山は、道の脇に積み上げられていた。原型はもはやわからない。
溜まっている海水にはオイルが流れ、きれいな水ではない。
臭いについても、かなりの腐臭がする場所が存在する。
気仙沼駅前は、津波がきていないのだろう、嗚呼、アレは幻だったのかと思うかもしれないが臭いは気仙沼駅までやってきている。
こんな感じで気仙沼駅周辺は山の上というか一山超えた所にあるのだ。
実際この青のルートを通って山を登ってみたが、津波がどこまで来たか、見れば分かる。
南気仙沼駅周辺は、殆ど人も居ない。
重機にのった復興支援の人たちが、まずは道路を作るという感じで砂利道を整えていた。
実際行ってみて分かるのは、本当にすぐそこが海なんですよ。気仙沼湾と大川に挟まれているこの地区は、津波に総ざらいされてしまったんだろうと思う。
正直なところ言葉が出ませんでした。
気仙沼駅を目指す途中、本町あたりで避難所に偶然であった。
ライブやってたので、音に釣られて近寄っていったら、お笑い芸人響のでかいの(あの女子高生で、どーもすんません!ってやる人)とか、バンドとかきてて、ライブをやっていた。
みんな楽しそうにしていたですよ。もちろんそんな雰囲気じゃない人もいるんだけど。
そうやって気が紛れているうちに、復興の目処が立てばいいのにと祈らずには居られません。
結局復興は、その地にとどまる人がするしか無いという事になる。
ボランティアだって、ずっとそこにいるわけでは無いんだし。
この大震災で残った爪痕を消し、より良い日本をつくっていくには莫大なカネがかかるだろう。
その為に、僕らはちゃんと経済を回し、雇用を創出し、税金を収めるという経済活動に尽力しなきゃならないなと、改めて思うのでした。
ここに載らなかった写真はFacebookのアルバムに載せています。
よろしければご覧ください。2011年6月5日の様子が見られます。