プロジェクションマッピングにサイエンスとアートの融合の可能性を見る
プロジェクションマッピング協会の町田さん(@machida_3ds) に誘われて、ZUSHIメディアアートフェスティバルのレセプションに参加してきた。
この中で、メインに取り上げているのがプロジェクションマッピング。
可能性がありそうなのでご紹介。
まず、プロジェクションマッピングってなんなの?というのはこれを見てもらうのが早い。
要は、プロジェクタの映像投影の先を、スクリーンではなくて実際に存在する建物等にして、その造形を利用しながら表現していくという手法。
映像の中に、その投影物を取り込んでしまって、それを多様に変化させることでなんとも不思議な世界を作り出すことが出来る。そんなに新しい話題でもなくて、ちょっと前からちょいちょい見かけてる気がする。
兎にも角にも、インパクトがある。
見慣れた景色が、プロジェクションマッピングによって生まれ変わると言ってもいいだろう。
今回のレセプションでは二つのデモを見させてもらった。
1:一つは、逗子小学校の壁面を使った大型のプロジェクションマッピングのデモ。
2:もう一つは、小学校の部屋の中を暗くして、その中で行なう小規模のプロジェクションマッピング。
1:
2:
いずれもこんな感じ。
子どもたちが見て、何かを感じるきっかけになったら良いというのは、主催者であるプロジェクションマッピング協会代表の石田未知行氏(@michiyuki917) と逗子小学校校長先生の言葉。
プロジェクションマッピングは、投影先である建物の了解を得る必要があるので、協力してくれる小学校があるというのはとても良い事。子どもたちが、とにかく触れてみる機会を提供出来ることで、将来逗子には映像作家がゴロゴロうまれるんじゃないかと言っていたのは印象的だった。
サイエンスとアートの融合の可能性
リバネスでは、言っても年間100回程度の実験教室を提供しているということで、教育現場には接点が多い。その中でも、サイエンスショーのように、実験教室よりは大人数へ向けたサイエンス空間の提供というタイプも存在しているのだが、ここにうまくプロジェクションマッピング使えたら面白そうだなと思っている。
サイエンスショーは、空間と対象人数が多いため、子どもたちに与えるインパクトの大きさ、はっとさせる瞬間の明確さというのが求められる訳ですが、言葉だけではやっぱり実験教室同等の密度で子どもたちに何かを与えるというのは難しい。
そこで上手くサイエンスとアートを融合させ、サイエンスの面白さを伝えながら、アートによる浸透力の高さによってインパクトを極限まで高めるという方法は無いだろうかと思うんだよね。
体育館におけるプロジェクションマッピングの可能性
プロジェクションマッピングは、投影する先の建物、プロジェクタを置いておく場所などの兼ね合いから場所代にかなりのお金がかかるらしい。
対象が大きければ大きいほど、プロジェクタは強力にならざるを得ないし、プロジェクタを置く場所も遠くにならざるを得ない。道路をまたげば警察に申請が必要だとか、まぁとにかく手間と時間とお金がかかる。
ただ、一方で体育館の中のような空間であればどうだろう。
場所は体育館を抑えるのみ。プロジェクタだって、置く場所はいくらでもある。
効果的な小道具を配置することで、プロジェクションマッピングによる映像のインパクトというのは大いに作り出せるはずだ。
コンテンツは作らなきゃだけどね
幸いなことにクリエーターはプロジェクションマッピング協会にたくさんいらっしゃる。
コンテンツプロデューサーである町田さんも、経験豊富な方だ。
リバネスには、サイエンスの面白さを伝えるというコンテンツ力がある。(サイエンスアートプロデューサーもいるし)
うまく組むことで、一つ新しい教育の形が作れそうだなと思ってます。
ちょっとずつ進めていきたいと思ってますので、応援よろしくお願いします。
なにそれ気になる!とか
その教育プロジェクト応援したい!とか
スポンサードしたいんだけど!とか
些細なことでも構いません。気になった方は吉田丈治までお問い合わせ下さい。
Twitter:@geeorgey
*余談なんだけど、リリース会場はちゃんとした空間で電波遮蔽されてた。
ソーシャル的な事考えると、従来必要と思われてたものがじゃまになる場合もあるなと。