真綿で首を閉められるように死んでいく日本

   

今の日本で生活に不自由している人なんて、きっと本当の生き死にのレベルで不自由はしていない。
これだけ色々なモノが輸入され、消費されている国というのは、言っても指折り数える程度のものだろう。

日本人として生きることへの怠慢
生きているという点において、日本人ほど危機感の無い国民は恐らく居ない。
なぜかというと、自分たちの生活が何によって成り立っているかすら学として知りえない環境にいるからだ。
資本主義の世界の中で、何がどうなると自分たちの生活が保たれるのか。そんな事に思いを馳せる日本人なんて数%だろう。


思いを馳せてみよう
TPPが世間を賑わせている昨今だが、そんな事はどうでもいい。
日本が経済的に破綻したと仮定して、社会を考えてみよう。
まず、海外からの輸入が止まる。なぜかって?みんな取りっぱぐれるからだ。日本に輸出しても誰もお金を払ってくれやしない。そんな環境が破綻したという環境だ。
輸入が止まると何が始まるかというと、まず第一にエネルギーの供給が止まる。
311で感じたのは電気エネルギーだけかもしれないが、そもそものエネルギー供給が止まるのだ。石油はないわ、化石燃料は無いわで、工業製品を作るためのエネルギーは絶対的に不足する。
つまり、国内向けの生産量も恐らく十分には作ることはできないだろう。
製品加工のためのエネルギーが枯渇するのだ

エネルギーの次に深刻になるのは食料の輸入だ
米は国内生産出来るという前提で居ても良いかもしれないが、その他はアウトだ。お金が払えない。パスタなんかも入ってこなくなるし、主食面で結構不足が生じる。きっとじゃがいもなんかも高騰するだろう。
 食品の国内生産量がカロリーベースで44%とか言っているが、つまり56%は死ねということである。いや、死なざるを得ないということか。(多分ちゃんと見積もるとそんなはずはないが、ざっくりということで)

 誰も気付かないうちに死んでいくのは何故だろう
僕が思うに、きっとそれは変化がゆっくりと進行するからだ。
日本人は過去の遺産をもってして、結構な間生き続けることが出来る。
これというのは、ナウル共和国の行く末と変わらないのだ。
資産が枯渇した時点で起こることはわかっている。日本人はそこまでバカじゃない。(ばかかもしれない)

ただ、僕の中で思っているのは、「真綿で首を閉められるように死んでいく」状態だと、きっと誰も気付かないだろうということだ。

日本人は本当の貧困なんて知らない
もはや戦時中を生きぬいた人の話を聞く機会なんて、殆ど無いといってもいいだろう。
毎日が生死を分けるような生活。その中から、どうやって高度経済成長期を生み出したのか。
前時代には前時代的な戦い方があったのだ。
一方で我々は何も知らないということになりかねない。

君は何を持っているのだろうか。

楽しみ半分、怖さ半分。そんな感じの今日この頃です。(ヨッパライの戯言より)
いっその事ドカーンと破綻してくれたほうが、良い方に動くのかななんて思ったりもする。きっとめちゃくちゃになるだろうけど、日本人的には凪の状態で死んでいくよりましだろ

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