10年後に食える仕事、食えない仕事
そんな本を読んだ。
僕自身、リバネスという会社組織に10年前から関係し、紆余曲折ありながらももうすぐ設立10年を迎えるというタイミングにある。
次の10年をどうやって生き抜いていくのかについては、創世記のような学生ノリ・勢いだけで突き進むというよりも、色々と思考を巡らせた上で進めていきたいなと思っていたりする。
何故って、最短ルートをとっても、生きているうちにゴールまでは行かないだろうと考えているから。
だったら、生きてるうちにどこまで行けるかを突き詰めたほうが、楽しいじゃない。
それはノリだけで達成出来るものではない。
この本でわかることは、お金の流れ、人の流れがグローバル化でどうなっているのかを単純化してわかりやすくしたということと、じゃぁ自分はどうすべきかを"まだ猶予のあるうちに"考え、行動し、来るべき未来に向けての自己を養えということになると僕は思っている。
そして、これは決して個人だけの話では無い。
組織も同じだ。
10年後になくなっているであろうビジネスに投資をするのは、笑えない未来を招くということを肝に銘じて経営者はタクトを振るわなければならない。シンプルな話だったと思います。
経営的なヒントもここにあったりする
グローバルで仕事を動かしていたら当たり前だよねっていう話も、この本には垣間見える。どういう部分は安価に切り分けられるのかについても勉強になるし、組織を加速させるために何をどうやって分配するのが良いのかについて、先達が実践してきたHowToが詰まっていると言ってもいいと思う。
我々がやらなければならないことはどの部分で、やらなくていいことをどうやって安価に効率良く回していくのかについて、考える部分が多い会社のほうが日本には多いはずだ。(一方、それについて突き詰められてないので食いっぱぐれてない日本人が多いとも言える)
あくまでも思考のプロセスの一つだと思うが、悶々としてるんだけど未来が見えない!というような迷子の人にはひとつのものさしを与えてくれる一冊だと思います。
未来を考えるに当たっても、一つの指標になるでしょう。
50年後に人口が8000万人台まで落ち込むと言われている日本に生きるには、これからどうやって社会が動いているのかを考えずに生きていくのは不可能な時代が到来します。
"緩やかな衰退" というKeywordをどこかで見かけたけど、日本は今のままだと緩やかな衰退を続け、ある日突然死刑宣告を受ける可能性があるのではないだろうか。
そうならないために、何をアクションしていくのか。
この本を読むと、自分を如何に守るかという側に大抵の人は行くのだろうと思うけれど、経営者は如何に自分たちを伸ばし、未来を創るのかについて考える責任があるなと思うわけです。
さっと読めるので一読をオススメ!