ベクトルを決める必要は無いが、寄って立つコアが見えてないのはもってのほか

   

リバネスは大雑把にいうと、理系の修士・博士号を持っている人のみが集まっている会社であり、それがコアになっています。我々のアイデンティティはそこに根ざしている。

リバネスのコア

 

よく、色々な人に言われるのは「リバネスって何やってる会社なんですか?」という質問。

最近の僕の中では、リバネスの正体がバレてしまいxxxの会社だよねって初対面だったりHPをちょっと見た程度の人に言われるようになったらまずいよなと思っている。

11年前、創業時のリバネスは「バイオ教育のリバネス」と題してビジネスをしていました。そして、僕はこの状態のリバネスに未来は無いと思っていた。ここでボカした話を今日は書いてみる>「決めて」「走る」の繰り返し

「バイオ教育のリバネス」では生き残れなかったと思う

先ほど紹介したリバネスの根っこにいるのは「理系の人たち」だ。

創業期のリバネスはそこを「バイオ教育」に設定した。寄って立つコアはバイオ教育だ。誰に対しても、バイオ教育によって何かを解決しましょうというソリューションを提供する事になる。バイオ教育というもので解決できる事がどれだけ在るだろうか。その当時に絶対この会社はこのままじゃ食っていけないとおもった理由は「バイオ教育」のパイが全く想像出来なかった事に起因する。これじゃダメだとハタチそこそこの僕はなぜだかわからないけど感じていた。

「最先端科学のリバネス」へ

その後、リバネスは「最先端科学のリバネス」と言うようになる。サイエンスをコアとしたのだ。サイエンスにまつわるなにがしで、様々なソリューションを与えていこうというようにコアの設定を変更した。僕にとってはこれが転機だ。

*何しろバックグラウンドがバイオじゃないからさ、バイオ教育だとね…ってのもあったのよね

教育にとらわれなくなってからはビジネスについての発想がかなり楽になった。僕は開放されたのだ。

その後マイロプスという会社を設立する

デジハリ大学院時代の事だ。仲間と一緒にスポーツSNSを軸とした会社を立ち上げた。スポーツで社会をより豊かにする。そういう所に切り込んでいった。多くの仲間とともにSNSの運営からイベント実施など色々とやったものの、スポーツをマネタイズするのは難しかった。

結果としてマイロプスはSNS導入支援・運営・Web製作受託の会社へと変容していく。

僕が経営していた時代のマイロプスは失敗だった。色々あって赤字が拡大。借金も膨らみ個人的にも負債をおった。僕は社長を降りた。

その時のマイロプスは寄って立つ場所をSNSに設定していたから。それで解決しましょうというベクトルしか僕には見えなくなってしまっていた。これではダメなんだ。(今のマイロプスは、Web制作&飲食店経営の会社が合体し、人と人がつながる場を作るという形になって経営が続けられている。)

コアを決めるのは重要だが、なぜベクトルが必要無いのか

寄って立つ場所を履き違えると死んでしまう。身を持って分かったのはそれだった。ここの設定を間違えると、土台がない中をさまよい続ける事になってしまう。僕らは何に寄ってソリューションを提供するのか。この「何に」の「何」を考える必要がある。

逆にベクトルは不要だ。コアが決まってしまえば視界は360度開けてしまう。この領域だけでしかソリューションを提供できないという頭にはなりえない。僕らはこれによってソリューションが提供出来るというものがあれば、相手はだれでもいいのだ。この根っこが張っているコアに水を与え、土を耕し、そこから小さな芽が出て大木となる。

地球を想像してくればいい。地球上にはえている木は同じ方向は向いていない。どっちに向かってもいいのだ。そこにソリューションが提供出来ると思ったら、そこに水を与えれば良いだけなのだ。世界を自ら狭める必要は無い。そう、こんな感じで。

L2-2

 

事業部だったりサービスだったりにしても同じ

自分たちが立っている場所はなにか。なんでそのサービスをやっているのか。原点を忘れてはならない。

ビジネスが上手く動いていかない時こそ、この話を僕は大事にしたいと思っている。

自分たちがコアとするものはなんなのか。

例えばWebサービスをやっていたとしても、それだけで終わる必要なんて無い。

そこに解決すべき課題があるのであれば、アプローチは問わない。ゴールに至るプロセスには柔軟性があって良いはずだ。

だから僕が投入される時はカオスがやってくると言われる

既存のものがうまく売れないのは営業力が無いからじゃない。売り物が売り物として成り立ってないからだ。

しかし、惰性を打ち切るのは難しく、意志が無いと改革はうまくいかない。

目的地はどこでも良い。このコアがあるからできることを提案し続けよう。寄って立つものを育て、唯一無二のものにしていこう。

ソリューションの形にとらわれる必要はない。今自分たちで作り出せなければ、良いパートナーを探せばよいだけだ。しかし、ここにあるコアは誰も持ち得ないものなのだから自分たちがこれをやるべきでしょう。今はそこまで強固なコアじゃなくても、3年間育て続けられるような所に足が置かれていれば不安はないはずだ。

そのための軸足を見つけるのは得意だったりする。最近の僕はそんな所に視野が届くようになったのでこの11年は無駄じゃなかったんだろう。

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