[リバネス的考察]忙しくなってくると死ぬチームのパターン
slackを導入したのが2015年の10月。8ヶ月くらいの運用で面白いなと思ったことがある。
立場上、全事業部のslackチャンネルに参加しながら事業部の動向を見ているのだが、チームに破綻をきたし始める臭いが現れる分かりやすい指標として
slackチャンネルの流速
が考えられるのではないかとこの数ヶ月思っている。
流速というのは、チャンネル内投稿数の事を指すわけだが、忙しくなってきてチーム内コミュニケーションに支障が現れ始めると極端に流速が減るのだ。
流速が減るということは、対面でのコミュニケーションに頼りがちになっているということ。
弊社リバネスでは、対面コミュニケーションを割りと重視する方だと思うが、これ一辺倒だと上手く行かないということを経験的に感じている。
何故流速が減る事が死ぬことに繋がるのか
忙しくなってくると、会議が増える。会議が増えるとデスクワークする時間がなくなる。結果的に、考えたうえで会議に臨むことができなくなり、不毛な会議が増える。
ドキュメントに考えをまとめる時間がなくなり、考えを整理する力がつかない。それが全体に広がるとチームの成長が止まる。
忙しさは全く改善されなくなり、就業意欲が削がれ、チームを離脱したくなってしまう。
slackの流速と何が関わっているかというと、こんな状態に陥ると、ちょっとした困りごとや相談などを投げることが出来なくなりがちなようだ。
うまくコミュニケーションを続けるチームは、困っていることの共有が早いしそれの対処役がきちんと役割をこなしているように見える。
これが出来ないチームは遅かれ早かれ大ダメージを受ける。ダメージを回復するのは、かなりのパワーを必要とする。
流速を保つためには?
slackに簡単な一言、ちょっとしたドキュメント、ちゃんとしたドキュメント、相談事などを投げられるような雰囲気作りは結構大事。この辺は事業部長のさじ加減ひとつで全然変わってくる。
弊社においては、事業部をまたいだプロジェクトは多く発足しているし、事業部員が隣の人の忙しさや大変さを完全に把握しているということはあり得ない。
だからこそ、色んな事を共有できる運用が大事なんだと思う。一日に一度も発言しない人がいたらなんとかしたほうが良いだろうな。
その上で、共有すべきこと、アイデア、やらなければならないタスクについてはとっととドキュメントにまとめ、会議前だろうがなんだろうが共有し、共有されたらそれに目を通してフィードバックをかけ、会議は手短に抑えるみたいな感じにした方が良いだろう。死にかけの状態だとこれが全く回っていなくて、無駄に会議時間がかかる。
ミーティング・ミーティング・ミーティングで一日が終わると仕事をした気になってしまうみたいな記事をよく見かける。この罠にはまらないような体制を作らないと破綻してしまうのだ。
どんな天才にだって一日は24時間しかないのだから。