ミーティングにおける同期処理・非同期処理の話

   

同期・非同期というのは、システムやってる人からすると当たり前にある考え方ではあるのだけど、システムではなく組織においても必要な考え方なので、その辺よく考えている。

同期処理というのは、例えばWebシステムでボタンを押すと、希望の処理がサーバで行われて結果がその場で返ってくるというもの。その間に他の処理は全部止まる。

非同期は、ひとまずリクエストを受け付けておいて後で処理結果を返すもの。他の処理は並行して続けられる。

組織運営の局所的な部分に適用して表現すると

会議で頭から全ての議題を議論して決めるのが同期処理だ。
これを全てでやっていると時間ばかりかかってしょうがない。特に参加人数が多い空間でそれをやると不毛だ。

弊社リバネスでは、チームの上限人数を設けておりあまり大きな人数にはならないのだが、例外が一つだけある。週の初めにある全社ミーティングだ。

クリエイティブミーティングと名付けられたその時間はその時々のテーマについてプレゼンが成され、社内認知度が上がり新しいアイデアがaddされるという仕組みなのだが、ここで議論が巻き起こったり、ダメ出しが始まってしまうと本当に時間がかかる。50個の脳みそがあるわけだから、そもそもまとまるはずがないのだが、色々な事を指摘された時に無理やりプレゼンターが同期処理をしようとするとドツボにハマる。そんなことがだんだん増えてきた気がする。クリエイティブでは無い。(そもそもプレゼンの質が低いからそういうことが起こるのだが、起こってしまうのは仕方がないのでそこについては今回は置いておく)

おかげさまで14周年を迎えた弊社なのだが、運営が長期化すればするほど、何かに一言申したい人は増えていくし、活発な議論になっていくというのは素晴らしいことではあるのだけれど、全員の時間を使ってやることかどうかというと疑問符が付くようなことも少なくない。単純に自分が興味のないテーマについては関心を示さないものもちらほら。不毛な議論になってくるともうやめてくれと思うことも当然ある。

1時間しか確保されていないのだから、同期処理には限界がある。社員が増えていけば自然と限界を迎えるだろうし、持続性の無い仕組みだ。

そこで少し違ったアプローチで解決してみようかなと思って提案してみた。
何の事はない、slackに専用のチャンネルを設けて、事後に議論が出来る場として使ってみましょうというものだ。シンプル。

時間がかかりそうな質問、そもそもそれってどうなんだ?という問題提起。皆の耳を煩わせる程じゃないんだけど聞きたいこと。そういうことをslackにチャンネルを設けることで解決する。限られた時間の中により多くのテーマをいれこむことが出来るようになるだろうし、良さそうな気がする。

特に、最後に書いた本当は聞きたかったんだけど…という所に、何か重要な機会みたいなものが存在している気がするので、ちょっとしたコミュニケーションの機会みたいなものをうまくうみだすような仕組みづくりを色々と散りばめたいなと思うんだよね。

 

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