2009年4月10日 若田宇宙飛行士によるビデオメッセージ撮影成功!
2009年4月10日午後5時6分、宇宙教育プロジェクトで使用する若田宇宙飛行士のビデオメッセージ撮影が無事成功を収めました。
【2009/4/13】(文:立花智子)
->宇宙教育Pブログでも報告
ビデオレターの収録に立ち会ったのは、本プロジェクトからは統括責任者である丸、プロジェクトリーダーの藤田、事務局の立花の3人。また、本プロジェクトと並んでCOSMO FLOWER 2008の「花伝説・宙へ!」を推進する株式会社有人宇宙システム株式会社の3名及びその関係者5名含め合計11名が参加しました。このビデオレターは、本プロジェクトに参加する子どもに向け、若田宇宙飛行士から研究の意義を伝え子どもへエールを送ることを目的としています。
国家機密の管制室へ入るために
午後3時30分につくば市にある宇宙航空券旧開発機構(JAXA)筑波宇宙センターに集合しました。その後、有人宇宙利用室にて午後4時からおよそ 30分間、収録見学の際の注意事項について説明(ブリーフィング)を受けました。ビデオレターの収録は、国際宇宙ステーションに現在長期滞在中の若田宇宙 飛行士が、JAXAのスタッフと連絡をとりながら、日本実験棟「きぼう」の天井に固定されたビデオカメラを使って1人で行います。私たちはその様子を JAXAの管制室から見守ります。管制室には国家機密をはじめ持ち出せない情報が多くあるため、一般人によるビデオ、カメラの撮影は禁じられました。ま た、ブリーフィングのために配布された資料も回収されました。今回のような民間企業向けのメッセージの収録や、それを外部の人間が管制室から見学すること はこれまであまり例がないため、JAXAスタッフの緊張感がひしひしと伝わってきます。またこの収録には、JAXAのメインスタッフ11名に加え「きぼ う」やISSを支えるJAXA及びNASAのスタッフの何百人もの人間がかかわっていると聞き、気が引き締まる思いでした。 |
いよいよ管制室へ
午後4時50分、いよいよ管制室へと誘導されました。管制室は沢山のパソコンとモニターが並んでいます。そのうち2台のモニターに写っているのは、 日本実験棟「きぼう」の「今」の様子で、ビデオ収録の準備をしている若田宇宙飛行士のリアルタイムの映像が映し出されていました。日本実験棟「きぼう」の 中は、電車の車両1両分よりも少し小さい位の大きさで、ノートパソコンがいたるところに設置され、いろいろな配線がはみでているような部屋でした。若田宇 宙飛行士は、その中を1人ふわふわと浮かびながら、今まさに、ビデオカメラの設置を行っているところでした。 |
ミッション成功!
17時5分、予定どおりビデオレターの収録が始まりました。若田さんが録画した映像はリアルタイムで管制室から見ることができます。若田さんはカメ ラの前で、ミヤコグサとシロイヌナズナの入ったジップロックをふわふわと浮かばせながら、宇宙教育プロジェクトでミッションに参加する子どもに向けて、熱 いエールを送りました。これまで長い間準備してきた本プロジェクトのスタッフとしても、「あの若田さんが宇宙からエールを送ってくれている!」という実感 がわき、感激ひとしお。自然と拍手がわきおこりました。 実はタイミングよく今回のミッションのスタートでる17時6分は日本の上空を「きぼう」が通り過ぎるタイミングです。国際宇宙ステーションを見よう というJAXAのページ内の「ISSの2D位置情報」に時間を入力して確認することができます。日本の上空で若田宇宙飛行士が日本の子どもたちにメッセー ジを収録する。偶然かも知れませんがなんとも粋なはからいです。 |
7月から実施される全国フォーラム「宇宙種授与式」で上映
今回撮影された映像は、2009年7月から全国12箇所で順次行われる「宇宙種授与式」で、若田宇宙飛行士からのミッション要請という形で上映され ます。このイベントには一般の方々の参加も可能です。全国フォーラムについての情報は6月から随時、当ホームページに掲載していきます。また6月に発刊さ れる『someone』や『教育応援プロジェクト』でも紹介しています。どうぞご期待ください。
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宇宙教育プロジェクト事務局:educ@leaveanest.com 担当:藤田