僕らは悩みの中を生きて行く

      2013/01/11

それで良いんだと思う。

と言ってしまうとそこで終わってしまうのだが、今から書くことはそういう事だ。

求められる事は、「続ける」ということに関する事 ここにも書いたのだが、新年一発目の本はこれにした。

梅原大吾。プロゲーマーである。この本に書かれているのは、彼の努力と葛藤と悟りのお話。物事を真剣に考え続け、考え続け、考えるが故に悩み、悩んだ先の答えを求め続けてきた、そんな人の話でした。

本当に、とことん突き詰める男の、その努力の過程や思考回路がしたためてある。繰り返してる事は多いのだけれど、伝えたいことはつまりそういうことなのだと腑に落ちることばかりだ。何も続かないとか、やりたいことがあるけどやれてないとか、自分の中途半端さ加減に辟易している人にオススメの本である。

悩みの中を生きていく

今の日本では、答えを求めている人が多い。ぬくぬくと生きていける右肩上がりの社会ではないから仕方ないのかもしれないが、未だ前例のない世界の中でどうしていいのやらと思ってはいるのだけれど、自分で何かを決め、実行し続けるという生き方をする人の数よりは、そういう人を見ているだけの人が多いのだろうと思う。その方が楽だが、それでは何も解決しないし、自らを変えていくことには繋がらない。

言い切る人に注目が集まるというのはそういう事だ。そういう人の生き方を見ている人が多いのだろう。

悩みの中をうまく生きていく

皆が幸せに生きる方法はこれしかないんじゃないのと思うのです。

悩むのは当たり前。チャレンジに尻込みするのも当たり前。出来ない自分を反省するのなんて当たり前の毎日なのだと。ただ、それで毎日を生きていくのだ。ずっと続くそんな日常をうまく生きていくには、それでいいじゃないかと受け入れるしかない。悩みのない毎日なんて無いのだ。バブルは弾けるし続かない。安定的に人口が減っていく中で、今を維持しながら生きるというのは、社会制度的に厳しいだろう。悩みは尽きないはずだ。

人それぞれの悩みの中で、どうやってそれを乗り越えていくのか、そんな話もウメハラさんの本には書いてある。そういう考え方があるのか!と、一番おもしろいなと思ったのはここだ

喜びは60くらいがちょうどいい。30だとプロとは言いにくいし、100だと影響が大き過ぎる

もうね。いろんな事を悟っていて凄いなと思う訳です。それだけゲーム(だけではないのだが)に集中し、物事を考えてきた男がそういうのだから面白い。ここで言う悟りに至る過程にしたって、アップダウンがさらっと書かれているが、通常の人だったら多分死んでるくらいのアップダウンを生きてきている。それが面白い。

悩みの中を生きないという選択肢は無い

それを受け入れれば良いのだ。

この道が正しいのか。そんな事は誰も知らない。どんなに順風満帆に見える人だって、悩みながら生きていくのだ。悩み、考え、変化していく人生をエンジョイする。自分を追い込みすぎず、人生の時間の中を継続的に生きていくようなスタイルを構築する。この継続という事が、思考の重要なポイントになっている。

10年前リバネスが立ち上がった時、最初に言われた疑問は「なんでNPOにしなかったの?」だ。教育事業をやっています!というのは、その当時、だったらNPOだよね、みたいな風潮があったような気がする。最初から疑問形で問われることが多かったし、それに対して答えは持っていたが、誰もそれが正解だなんて思っていなかったと思うし、今も正解かどうかはわからない。

ただ、10年続いたのは結果だ。悩みながら続けてきた結果がこれなのである。

悩みの時代で自らの道を行く

大事なのは「自らの道」だ。考えるというプロセスだ。どんな世界にいたとしても、自分が考えたことを実行したという事が自分を変えていく。何かを見て感銘を受けたとしても「実行した」というアクションが無いとそれは自分でやったことにはならないのだ。

情報が溢れている今の時代に「やってみる」というアクションの部分の重要性は軽視されがちなのかもしれない。やった気になるというのは得意なのだが。

どんなに些細なことでもやってみる。検証してみる。脳みそで考えて、何かを動かしてみる。これで自分は変わっていく。もしかしたら隣のアナタも変えられるかもしれない。そんな自分とその周りの空気が変わっていくという積み重ねをしていく。

最初は、そんな小さな事で世界は変わらないよと思っているようなことも、手を変え品を変え続けていくことで必ず積み上がっていくものはある。その結果がどこにたどり着くのかを予見するのは難しいが、今の自分がずっと続かないことだけは予言できる。

悩んでも良いが、歩みを止めてしまうと悩みに取り込まれてしまう。動けなくなってしまったら人生辛いじゃないか。

どんな些細なことでも良い。バカなことでも良い。ただ実行してみる事で、そこに自らの道が出来、それによって空気が変わっていくのだろうと、そんな事を思うのです。実行することを続けていこう。

 

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