君には未来が見えているか

   

先日こんなイベントがあった。

第2回目キャリアディスカヴァリーセミナー ちょっと面白い、合同未来閲覧会 

自分の考える未来についての話をしてくださいというのがお題目であり、個人的には一緒に未来を作っていったら楽しいかもしれないなという人を探しに行ってきた。

学部4年〜博士課程まで様々な人達が来ていたのだが、せっかく合同未来閲覧会と題したので、未来についてどの程度まで見えているかを確認してみた。

  • 1年後は見えてる:8割
  • 2年後は見えてる:3割(ガクンと減る)
  • 3年後は見えてる:2人

こんな感じ。3年後と言うのはあっという間にやってくる訳だけれど、あまり先まで見通せない理由は、学生の場合進学や就職があり、その先の未来については自分が選択すると言うよりは、コントロールしきれない力を大きく感じているからなのだろう。そんな事を思った。

未来を見に行くということ

自分の未来が見えていない理由の一つは、まだ若いからそこまで考えていないという事が一点。

そして、そういう事を考えていないという事が一点。

更には、考えているにもかかわらず、見えてこないというのが一点。

僕自身が22くらいの時は、未来のことが見えていなかった。講演の中でも言った事だが、その当時のリバネスのままでは喰っていけないと感じていたし、自分自身突破口を作れるほどの力も無かった。未来は見えなかった。

僕が思うに、未来を見に行くという事をするには柔軟性が求められる。

視点の置き方を自由にし、あるべき未来に対して様々なアプローチを展開する事が必要になってくる。そうじゃないと躓いて思考がとまるからだ。それでは勿体無い。

学生であるからこそ、試行錯誤を積み重ねるべし

僕が今学生時代を振り返るにあたり、一番ダメだと思っているのは時間の使い方だ。特に某ピザチェーンでのアルバイトは時間の無駄だった。バイク配達という職業柄、若干時給が一般的な飲食店より高いという事もあるのだが、そんなのは微々たることである。休日だって、実質10時〜14時、17時〜22時みたいな感じで昼間に休憩を挟まざるを得ず効率的に稼ぐことは不可能。仕事として学ぶことはいくらかあったと思うが、それがなくなった時点でやめればよかったと心底思う。

ここで言いたかったのは、時間を有効に使うべしという事だ。

学ぶべきことが無くなれば、今の場所に留まる理由など無い。何故ってそれは学生だからだ。アルバイトを責任をもって全うするタイプの人間がいるが(僕もそうだったかもしれない)そんな必要は全く無い。色んなことにチャレンジして、失敗を積み重ね、その中にある反省から自分の土台を作っていくべきだ。

自分の基礎ができてくると、視点が高くなることがわかるだろう。自分の立ち位置から見える距離がどんどん伸びていく事を知ることが出来るだろう。それにともなって見えてくる未来の時間軸も遠くまで到達することになる。

僕らがリバネスを始めたのは11年前だ。当初何もなかった僕らは本当に試行錯誤をしたと思うが、それによってスキルが伸びてきたかというとそれは人によると思う。今の新入社員は幸せだなと思うのは、当時の成長スピードと今の成長スピードには雲泥の差があると思うからだ。この11年の試行錯誤を余すこと無く提供し、疾風怒濤の如く吸収することが出来る。これはこれで大きなメリットの一つだ。

彼らは、僕らと同じ年代になる頃(例えば30歳とか)には、当時の僕らより先が見えている事は間違いない。そんな彼らが未来を作っていくのだから、楽しみが年々倍増していくのである。

未来は自分で作るしか無い

誰かの手に委ねられた未来は見えない。自分でコントロール出来ないのだからしかたがないだろう。

有名な言葉にこんなものがある

未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ
(The best way to predict the future is to invent it.)

アラン・ケイという伝説のような人の言葉だ。

これは理にかなっているが、一方でその未来を予測する事をしない人たちがいる。(個人的な経験から言うと、その方法がわかってないのだと思う。そもそもそういうモチベーションというのはどこからやってくるのかという話にもなりそうな気がする)

自分の行きたい未来は何か。何のためにその未来を望むのか。突き詰めるところ自分が求める事はなんなのか。それがわかっていれば、そこに到達するためのシナリオをいくつも用意し、それを自ら発明していけば良いのだ。

短期的な未来では、意味が無い。それは未来ではなく、現代の延長線上だからだ。

そうではなく、自分の未来。少し先の未来で自分が立っているのはどの視座だろうかという事について考える事が、未来を切り拓く方法なのだと僕は思う。

僕自身の未来の話

講演の中で僕は、自分の未来についてこんな話をした。

「僕らが関わった中の誰かがノーベル賞を受賞する日がくれば、それは今考えている僕の未来である」と。

僕がやりたい事は、「科学技術の発展と地球貢献を実現する」というリバネスのモットーそのものだ。

解釈には幾通りもあると思うのだが、僕の今のアプローチは、我々に関わる多くの人たちがイノベーションを生み出し、それによりより良い未来が拓けていくという事を加速するという事。

生きている間に、出来るだけ遠くまで行きたい(技術的に遠い未来までいきたい)という事なんですよね。欲張りなのはわかってるんですけど。

それに必要な事はたくさん有ります。

今はまだその為にやるべき事の内の少ししか出来ていませんが、その土台の上に、自分の考える未来があるのは間違いないとは思っています。

きっと失敗もまだまだするし、その度に色んなアプローチを考えるのでしょう。一度躓いたくらいで歩みは止まりません。だって、道はいくらでもあると知っているから。

11年前に見えなかった未来が、今の僕には見えている。きっと11年後には今よりはるか未来が見えているのでしょう。生きていくのが楽しいと思うのは、そういうことを思う時だったりします。

皆さんにはどんな未来が見えていますか?

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