テレビCMが通販ばかりになる日

   

帰省で種子島に来ています。

時代劇なんかを見ていると顕著なのですが、視聴者層がかなり限定されているということもあると思うのですが、CMは基本的に通販です。

通販の内容も、高枝切りバサミのような"もの"ではなく、青汁やらグルコサミンやら、いわゆる健康食品が多い気がします。(もののCMも、もちろんやってます)。しかもドラマ仕立ての奴が多いですね。1〜2minくらいの長さです。Web的に言えばネイティブアドって感じになっている奴です。最初見た時はCMと気付かなかったよ(笑

関東ではスマホゲームのCMなんかが増えているように感じますが、そういうのはあんまり見かけません。

証券会社だったり、通販だったり、お金を使う人の像が固定化されやすい地域になってくると、CM出す側も固定化されてきちゃうんだなと。

見てる人たちが困ってる事が、そんなに多様化しないんでしょうね。

テレビ離れというキーワードがささやかれて久しいですが、見てる人は未だに見ていると思うんですね。ただ、その見てる人の浮遊層といいますか、別にテレビじゃなくても良いんだけど今はテレビ見てる、みたいな人の層が色々なものに奪われる事で段々と薄くなってきているんじゃないのかなと。

極端な話をすれば、関東圏のテレビだって、この浮遊層の離脱が進めば、テレビを見ている人の層がどんどん固定化されていく事になり、テレビCMが効果を発揮する業界というものが狭まってくるでしょう。

テレビ業界的には、見る人を増やすという事よりも、視聴者のお金の使い方の領域を広げるような育成を行っていかないと、CM枠に旨味がなくなってきてしまうので、これからもっと多様な番組編成が求められるような気がする。テレビ業界が柔軟な世界であれば、どんどん面白い業界になっていくと思うんだけどね。

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